第70回 アイヌ民族が見上げた星空
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最終更新日 2020年4月28日
私たちが日頃親しんでいる星座はギリシャ神話に基づいたものが大半ですが、中国やアジアの国々をはじめ世界中の地域や民族に、星の名前や星座についての伝承が残されています。近年漫画・アニメの「ゴールデンカムイ」のヒットや、北海道にウポポイ(民族共生象徴空間)がオープンすることなどで注目が高まっているアイヌ民族も例外ではありません。
アイヌ民族は文字を持たず、口承(口伝え)で文化を伝えてきました。言葉には独特の響きがあり、例えば「ノチウ」は星という意味です。また「風の吹き出し口」を意味する星座など自然を反映したものも多く、彼らが自然とともに生きてきた姿を垣間見ることができます。
夕方に西の低い空で明るく輝く金星を眺めながら、遠く北海道の星空に思いを巡らすのも楽しいですね。
(市報 令和2年5月1日号掲載)
