第13回 時のおはなし「うるう秒」
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最終更新日 2016年4月7日
6月10日は「時の記念日」です。かつて時刻に使われる秒は、地球が1回転する時間(天文時)を基準にしていました。しかし、地球の自転周期がわずかに変動し正確な秒の単位としては不都合ということが分かり、1967年から原子(セシウム133)の振動を利用した原子時計が秒の定義となりました。
原子時計に基づく1秒の長さが非常に高精度なものとなったため、原子時計と天文時に基づく時刻との間でずれが生じるようになりました。そこで、原子時計を天文時とのずれが0.9秒以内に収まるように調整し、その時刻を世界の標準時(協定世界時)として使うことにしたのです。1秒間の「うるう秒」の調整は、1972年以来、数年に1回程度行われています。次回は今年の7月1日(水曜日)午前9時(日本標準時)の直前に、うるう秒の挿入が行われます。
(市報 平成27年6月1日号掲載)
[写真:うるう秒を挿入した8時59分60秒]
