第117回 宝石を作る生き物
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最終更新日 2025年4月23日
アクセサリーなどに宝石として用いられるものの多くはダイヤモンドやルビーなど、自然由来(熱や圧力の変化などによって作られる)の鉱物ですが、生き物によって作られた“生体鉱物”もあります。
6月の誕生石である真珠は、貝が作る生体鉱物です。貝は殻の元となる成分を自身で作り、体の成長に合わせて殻を大きくしていきます。その際、稀に貝の体内に入った異物などを貝殻の成分で包み込んで出来るものが真珠です。つまり、真珠を作ることが出来る種類の貝はその殻の内側も美しい真珠色をしているのです。
真珠を作る貝として日本で最も有名なのはアコヤガイですが、他にも白蝶貝や黒蝶貝、アワビなども真珠を作りますし、真珠を作らないサザエなども真珠色の殻を持っています。スーパーで購入できる貝もあるので、ぜひ貝殻の内側を観察してみてください。
