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【戦後80周年平和大使派遣事業】学びを胸に、広島へ。

ページ番号 559-062-194

最終更新日 2025年8月1日

平和大使、始動!

戦後80周年を迎え、平和を未来に引き継ぐため、西東京市では中高生を平和大使として広島へ派遣する「戦後80周年平和大使派遣事業」を実施しています。
先日に行われた全2回の事前学習会を終え、広島派遣に向けて準備万端です。出発式も行い、平和大使一人一人の意気込みを述べていただきました。
8月にはいよいよ西東京市を出発し広島へ向かいます。
戦争や平和について学び、自分たちの目で見て、感じたことを未来へ繋いでいきます。

平和大使 出発式
出発式の様子

事前学習会【第1回】

平和大使として広島を訪れる前に、平和大使のみなさんは全2回の事前学習会を実施しました。
【第1回事前学習会】
日時:6月29日(日曜日) 14:00~16:10
場所:田無第二庁舎会議室
内容

  • 広島に投下された原子爆弾について
  • イメージワーク
  • パンプキン爆弾について
  • 西東京市での戦争被害について

第1回目の事前学習会では、広島に投下された原子爆弾の被害について、被爆者の方と一緒に活動を行ってきた講師の方から説明を受けました。
また、イメージワークとして、「あなたが1945年8月6日の広島にいたら?」と題して、実際の被爆者の証言をもとに自分がその場にいたらどう行動するか?について、カメラマン、学生、軍人のケースでそれぞれ考え、グループで共有しました。被爆者の方の目線からのイメージワークを行うことで、自分ごととして原爆の被害を考えるとともに、それぞれの立場を学ぶことで、当時の時代背景などについても見えてきました。
また、広島だけでなく、自分たちの住む西東京市での戦争被害について、西東京市でも中島飛行機武蔵製作所をはじめとした軍需工場を狙った空襲がとても多く、多数の犠牲者が出たことや、長崎の原子爆弾の訓練として落とされた模擬原子爆弾(パンプキン爆弾)が西東京市にも落とされたことなど、当時の資料も見ながら学びました。

【参加者の声】

  • 広島で原子爆弾が落ちたという大まかなことは知っていたが、細かい被害も知ることができて、改めて二度と起こしてはいけないことだと思った。
  • もっと周わりの人に伝えていきたいし、写真を見て戦争のざんこくさを知りました。
  • 西東京市にもたくさん空爆があったということにおどろきました。

事前学習会【第2回】

日時:7月13日(日曜日) 14:00~16:10
場所:田無第二庁舎会議室
内容

  • 地図ワーク
  • 戦後と現代の広島について
  • まとめ

第2回目の事前学習会では、第1回の学習会で学んだ広島の原爆の被害から一歩進んで、当時の広島はどんな街だったのか?なぜ、原子爆弾が落とされたのかについて、地図などを使って学びました。
地図ワークでは、1930年代の広島市内の古地図を使い、軍の施設の場所やこれから訪れる平和祈念公園が当時はどのような様子だったのかについて、グループで学びました。地図を通して、人々の生活の場であったことや、当時の軍都としての広島の姿を知ることで、当時の時代背景や状況を知ることができ、これから実際に訪れる広島の理解を深めることができました。
また、戦後から現代の広島についての話を聞き、原子爆弾について語ることができなかった過去や、今も多くの原子爆弾が世界では配備されている現実と、核廃絶に向けて行動する人々のことを学びました。最後には、なぜ私たちが戦争や被爆の歴史を学び続けるのか?など、これまでの学習を通じて学んだことを共有する場では、皆さんの堂々とした様子で自分の考えを話す姿が印象的でした。
【参加者の声】

  • 今まで戦争などを学びつづける意味なんて考えたことがなかったのですが、今日考えてみて学ばないとどのようなことになるのかを考えておそろしかったです。
  • 人々の努力で今自分たちがこのように生活をおくれているということを忘れないようにしたい。
  • 自分が今どれだけ幸せな環境にあるのかを考えました。また、今の環境が当たり前ではないことを自覚して、普段の生活や行動を見直したいと思いました。
  • もっと広島について学びたくなった

【講師】一般社団法人かたわら

かたわらは、核兵器廃絶を目指す一般社団法人(NGO)です。G7、SDGs(持続可能な開発目標)、国連「未来サミット」などで被爆者や市民の声を世界に伝え、核兵器廃絶の必要性を訴えてきました。被爆者の記憶を世界の記憶にすることを目指しています。
また「どうしたら核兵器をなくすことができるのか?」という視点から平和・軍縮教育ワークショップの提供をしています。
かたわらは、ユース世代の理事・学生のメンバー5人(2025年5月時点)で運営しています。市民や若い世代の拠り所となるコミュニティを目指します。法人名の由来は、“核のない世界を目指すあなたのかたわらに”。1人1人の声が広がることで、社会をより良くできると信じています。

かたわら

「戦後80周年平和大使派遣事業」とは?

戦後80周年を迎え、平和を未来に引き継ぐため、事前学習を通じて平和大使を育成し、広島での体験や現地の若者たちとの交流を通して、戦争や平和の大切さを自分事として捉え、発信するとともに、同世代や広く市民に平和の尊さを伝えることを目的としています。
広島派遣に向かう平和大使は、公募した中学生・高校生の12名になります。学習会には残念ながら派遣に当選しなかった方も2名ご参加いただき、平和大使として一緒に学びました。

戦後80周年平和大使派遣事業チラシ

SNSも始動中!

平和大使派遣事業では、「未来に平和をつなぐプロジェクト」の若者スタッフにより、事前学習会から広島派遣、発表会など、随時SNSで様子をお届けしています。
最新の情報は「未来に平和をつなぐプロジェクト」のインスタをご覧ください!

みらプロ@西東京(インスタグラム)

未来に平和をつなぐプロジェクト

西東京市では、未来へ平和をつなぐために様々な取り組みを行っています。
戦後80年の節目となる2025年、次の世代へバトンを渡すために記念事業を高校生から大学生世代の若者スタッフのみなさんと一緒に実施します。
戦後80周年平和大使事業に関しても、若者スタッフが企画段階から関わり、若い視点を取り入れながら共に取組をすすめています。

『未来に平和をつなぐプロジェクト』チラシ

お問い合わせ

このページは、協働コミュニティ課が担当しています。

市役所田無第二庁舎 〒188-8666 西東京市南町五丁目6番13号

電話:042-420-2821

ファクス:042-420-2893

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